【宅建業免許】営業保証金の供託と保証協会加入の違いとは? ~専門の行政書士が解説いたします!~

こんにちは。東京都八王子市にある行政書士MSオフィス代表の森本さやかです。当オフィスは不動産を専門としており、宅建業に関するあらゆるお悩みを解決すべく、皆様のサポートをさせていただいております。

今回は不動産業(宅建業)を始める際に必ず選択しなければならない営業保証金の供託、保証協会への加入について、そのメリット・デメリットを説明させていただきます。

目次

供託・保証協会加入とは?

不動産業(宅建業)を始める際には行政庁への免許申請の他に、営業保証金の供託または保証協会への加入のいずれかを実施する必要があります。それぞれの説明は以下のとおりです。

営業保証金の供託

不動産の取引でお客様が損失を被った場合に、その損失を担保するために、あらかじめ法務局へ預けておくことです。

保証協会への加入

弁済業務保証金分担金を納付することにより、営業保証金の代わりとすることができます。損失補償の額は営業保証金の額に相当します。

制度趣旨としては、どちらもお客様を保護するために不動産業者がある一定の金額をあらかじめ担保をすることです。

供託・保証協会加入のメリット・デメリット

供託した場合と保証協会に加入した場合のメリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりです。

供託のメリット・デメリット

メリットデメリット
・長期的に見れば費用が抑えられる・開業時に高額な費用が必要

保証協会加入のメリット・デメリット

メリットデメリット
・開業時の費用が安い
・会の研修や交流会に参加でき、人脈が広がる
・レインズを無料で利用できる
・不動産業に必要な備品等が購入できる
分担金以外に各協会の年会費等の費用がかかる

供託と保証協会加入のどちらが良いか?

さて、供託と保証協会加入にするのはどちらが良いのでしょうか。

結論から申しますと、こちらの方が絶対良いということはありません。

どちらの方が良いかはお客様それぞれのご状況により判断する必要がありますが、スモールスタートで事業を開始したい、または開業資金が潤沢にないなどの場合は必然的に「保証協会への加入」の選択になると思います。

実際、宅建業者様の多くが供託ではなく、保証協会加入を選択しています。上記に記載した様々なメリットの恩恵を受けられるのもポイントです。

ただし、以下のようなことも考慮しておく必要があります。

保証協会の社員の地位を失った宅地建物取引業者が、引き続き宅地建物取引業を営む場合は、保証協会に入ることができないので営業保証金を供託するしかありません。

まとめ

今回は不動産業(宅建業)を始める際に必ず選択しなければならない営業保証金の供託、保証協会への加入について、そのメリット・デメリットを説明させていただきました。

まとめると大枠の判断は以下の基準で選択するのが良いのではないかと思います。

まとめ
  1. 長期的に費用を抑えたい場合は「供託」
  2. スモールスタートで始めたい場合は「保証協会の加入」

以上になります。ご参考になりましたでしょうか。

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